英語の挫折経験がある人は『我が子の英語教育』に不安を抱きがちではないでしょうか?
「あんな思いをしても習得できなかった」という苦い経験が、愛する我が子への英語準備を駆りたてるのです。
以前、テレビ番組で林修先生が「(幼児への)英語教育は必要ない」と発言して話題になりました。
わたし
わたし(8才)
我が家を例にとると、わたしは英語ができません。
しかし、息子は『英語で生活できる人』になりました。
その経験も踏まえて言えば、『英語教育は必要』とまでは言わないけれど『有効』。
ただし『やり方厳重注意』だと感じます。
あなたが幼児への英語教育を迷っているなら、このページを読んでみてください。
きっと『英語学習がうまくいくパターン』をイメージできるようになるはずです。
幼児への英語教育は有効
『幼児』を小学校入学前の人たち、という前提でお話を進めます。
幼児からの英語教育は『やり方を注意すれば有効』。
これが、わたしの個人的な意見です。
幼児期は、英語を遊びの一環として経験するのが一般的でしょう。
- 歌って踊って楽しく触れる機会の多いもの
- 接した期間の長いもの
↑どちらも親しみが高まります。
わたし
幼児への英語教育は危険を伴う
有効とはいうものの、それはやり方によりけり。
親の方が一生懸命になるのは、危険です。
- 英語教室へ毎週1回通わせる
- 話せることを目的にする
幼児期に、週1回通ったくらいで英語を話せるようにはなりません。
この2つはひとまず頭から取り除いた方がいいと思っています。
わたし(8才)
有効で危険とは?
楽しく遊ぶもののツールが英語、という環境であれば素晴らしい。
「またやりたい!」と脳が『快』を感じれば、楽しんで続けられますね。
ただ、親が何かを「させよう、できるようにしよう」と計画すると、多くの場合で子どもに強制することになりがちです。
わたし
わたし(8才)
楽しくないことを無理強いすれば、脳の順調な発達を邪魔することにつながります。
やり方が良ければ有効。
間違えればデメリットが大、ということです。
- 楽しく遊ぶツールとして英語を使えば有効
- 親が「英語を話せること」を目的にすると失敗しがち
幼児英語学習のメリット3つ
『楽しむための道具』として、幼児期から英語と触れ合えばメリットがたくさんあります。
英語の印象を良くできる
幼児期は英語を学習ではなく、純粋な遊びとして楽しむことが可能です。
「楽しくて面白い遊び。身の回りにあるもの」という良い印象があれば、のちの学習に大きな助けとなります。
わたし
わたし(8才)
我が家の例
①英語の歌を楽しんだ
5歳ごろ、Queenの『Don’t Stop Me Now』という曲をフルコーラス・アカペラで歌っていました。
「どん!すとっみっな~。どん!すとっみ~、はばなぐったー、はばなぐったー!」とノリノリで。
英語というより『そういう風に聞こえた音』として真似していたのです。
途中にギターソロが入るのですが、その部分も「🎵ぅぃやぁ~あ~んぅうぃ~~~」と歌っていたので、音をそのまま楽しんでいたんだと思います。
わたし(8才)
②パソコンでローマ字入力が上達
子ども向けのお絵描きソフトが好きで、よく遊んでいました。
キーボードにはアルファベットが並んでいます。
家族の名前をローマ字で書いて壁に貼ってあげると息子は興味を示し、あっという間に覚えてしまいました。
成長につれてパソコンを扱うスキルも獲得していけたので、これは英語に限らずよかったと思います。
わたし
わたし(8才)
学校で習うときの拒否感を減らせる
小学校では中学年から『外国語活動』、高学年から『教科』として英語を学びます。
幼児期、楽しく英語に触れた経験があると「これ知ってる!」と心の余裕が生まれるでしょう。
友好的な気分で英語の学習が始まれば、拒否感を感じにくいのは当然です。
わたし
わたし(8才)
我が家の例
小学校低学年の時、アメリカ人の親戚が来日しました。
「言葉が通じない人」として印象深かったようですが『英語』というものに親しみを持っていたからでしょうか、「英語で電話したい!」と自分から言い始めました。
習う・頑張る、という『学習』と『英語』がスムーズに結びついたきっかけになったと思います。
表現の幅が広がる
日常で「大好き」「愛してる」と言えない保護者さんがいます。
気恥ずかしいとか、そんな習慣がないなどの理由もあるでしょう。
一方英語の表現には親愛の情を表しやすいものがいくつもあります。
わたし
英語の絵本など読みながら、ムギューっと真似っこできますね。
それが習慣になれば親子の間にスキンシップが増します。
わたし(8才)
「英語だから」と意識が変われば、いつもはしないオーバーアクションもやりやすいです。
我が家の例
夫はかなりの照れ屋です。
「ハグ?……いやぁ、ムリムリ(照)」というタイプ。
しかし息子は平気です。
「とうちゃーん☆かあちゃーん」とハグやハイタッチをねだって『チーム・家族』のスキンシップを増やしてくれました。
ハグもハイタッチも家庭で取り込めたのは良かったなぁと思います。
- 英語の印象を良くできる
- 学校での学習が始まった時の拒否感を防げる
- 表現の幅が広がる
幼児英語学習のデメリット
『楽しむための道具』でなかった場合はデメリットが大きいです。
英語嫌いになる
人間は『無理やりやらされること』に強い抵抗を感じます。
わたし(8才)
いかに英語は大事、と親が頑張っても『強制されている英語学習』に効果はありません。
「いえ、うちの子は英語も学習塾も楽しんでいる」という方もいらっしゃるかもしれません。
その場合も『大好きな親が喜ぶから自分も嬉しい』と『動機・意欲のすり換え』が起きていないか?
注意が必要です。
本人が
「100%楽しくて仕方ない!」で、
「ご飯よ」と声を掛けるまで夢中でやっている
これならOKです。
でも「親を喜ばせて、その結果自分を守るため」の学習は、百害あって一利なしです。
わたし
わたし(8才)
子どもの時間を奪う
英語に限りませんが、習い事は子どもの時間を奪うことです。
極論を言えば、英語はできなくても生きていける。
でも、社会の中で幸せになる知恵や勇気は、
子どもが子ども時代に、子どもらしく過ごすことで土台が作られるものと考えられます。
英語の学習で、その土台を作る大切な時間を奪うことになってしまったら、英語を何に役立てられるでしょうか。
親の自己満足になりかねない
「子どもには苦労させたくない」と、意気込むのは危険です。
特に自分ができなかった場合は『正しい英語学習法・指導法を知らない』ということでもあります。
わたし
わたし(8才)
英語教室で歌って踊っているだけでは物足りなくなって『勉強させたい欲』が出てきてしまう危険も。
『英語を楽しむ』以上のことを子どもにやらせたくなるのは、親の自己満足に終わってしまいかねません。
- 英語嫌いになる
- 子どもらしく過ごすことで作られる非認知能力の発達機会を奪う
- 親の自己満足になりかねない
気をつけたいポイント
幼児の英語教育は遊びと割り切る
いつ始めても、いつ終わってもいい。
好きなだけ自由にやっていい。
英語をやっていると子どもに構えさせない状況でなら、遊びとして楽しむことができると思います。
- 車や自宅で聴いているCDに英語の歌を混ぜる
- 部屋の壁に子どもの名前を『ひらがなとアルファベット』で張り出しておく
こういった『始まりも終わりもない英語あそび』がオススメです。
親も一緒に楽しむ
英語の歌を覚えて歌ったり、踊ったり。
子どもが歌っているときには、手拍子したり合いの手を入れたり。
わたし
わたし(8才)
英語の折り紙サイトがありました。
目当てのページを印刷して手元に置きながら一緒に折れば、アルファベットを見慣れることになります。
わたし
わたし(8才)
参考 英語で折り紙が楽しめるサイトORIGAMI Japan
- 幼児の英語教育は『遊び』と割り切って、親も一緒に楽しむ
まとめます
一番大事なポイントは、『幼児期には幼児期にしかできないことがあり、その時に十分伸ばせた力は一生の支えになる』ということです。
脳はとっても遊び好き。
好きなこと・興味深い遊びで、脳はぐんぐん発達します。
学校で本格的に英語を習い始めるまで、英語を楽しい遊び相手と感じられるように。
子どもと英語を、細くて切れない糸で繋いでおくのが一番だと、わたしは思います。