愛着の基礎知識〜愛着の意味と作り方

座った笑顔の母親にしがみついて微笑みを浮かべる男の子

『愛着(あいちゃく)』という言葉、聞いたことありますか?

子どもの心の中に安定した『愛着』が出来上がれば、一生の間を支えてくれる力になります。
このブログの中でも『良い愛着をしっかり作ってくださいねー!!』と強くお願いしたいのです。

・『愛着とは何か?』

・『愛着』の意味

・『どうやって作られるのか?』

・『愛着が』作られていると、何がいいのか?

この記事で順番に説明していきます。

愛着ってなに?

わたし

愛着とは何かというと↓


①乳幼児が特定の人と築く情緒的な関係


 ②養育者と接することによって作られる


 ③大人になった時、社会的な行動に深く関係する大切なもの

(1)
もっと簡単に言って。

わたし(8才)

①『乳幼児が特定の人と築く情緒的な関係』とは、赤ちゃん時代から幼児期の間、主にお世話をしてくれる人との間に強く結ばれる『無意識のつながり』のことです。

頼る・守られる・甘えられるなど「とにかくこの人といれば、何があっても大丈夫!」と心の底から信じて『安心できる気持ち』を持てること。

わたし

力持ちだから安心、とかじゃなく
無意識の中にできるのね

わたし(8才)

『養育者と接することによって作られる』は、お世話してくれる人と『直接触れ合うことで作られますよ』ということ。

「大事ですよ!愛してますよ!」と強く思っていても、遠くに住んでいては直接触れないし、頬ずりもできません。
愛着を作れる人は『そばにいて』『触れ合うことができる人』です。

わたし

抱っこしたり
チューしたり

わたし(8才)

③の『大人になった時、社会的な行動に深く関係する大切なもの』は。

「愛着がどんなふうにできたか?」は、子ども時代だけでなく、成人した後も『ものの感じ方』『行動や判断』に大きく影響しますよ、ということ。

『人付き合い』『出来事・ものごとに対しての考え方・受け取り方』はひとそれぞれ違います。それによって行動も変わってきます。

わたし

考えと行動に関わるということは
生き方そのもの……

わたし(8才)

その人の人生に深く関係する愛着。どれほど大事なものか、わかっていただきたいのです。

愛着の意味は『くっつく』

『愛着』はもともと英語のアタッチメントを日本語にした言葉です。

わたし

アタッチメントって
聞いたことあるような

わたし(8才)

身近にある『アタッチメント』という言葉

ドライヤーには5つのアタッチメントが付属していて、ヘアアイロンやカーラーなどいろんな使い方を楽しめます〜 

↑こんな商品説明、見たことありませんか?この場合のアタッチメントとは『くっつけられる部品』が付いています、という意味。

アタッチメント/愛着とは、くっつくという身近な言葉です。

多くの動物の赤ちゃんは「危険だ!怖い!」と感じた時、親にくっつく(=アタッチメントする)ことで安全になろうとします。

ぴったり寄り添うシマウマの親子
くっつくと安心

人間の赤ちゃんも同じように『くっついて〈安心〉』します。

ただ、動物のように身の安全だけでなく『通じ合う関係』を求めます。

わたし

ひとと通じ合うって
社会性そのものだ

わたし(8才)

それだけではありません。

「誰か安心できる人と、深く強く繋がりたい」気持ちの芽なのです。これはまさしく『愛』そのもの。

人間においては、子どものアタッチメントは(中略)相手との関係そのものを求めて接近する「社会的行動」へと発展する。つまり〈愛〉と呼んでもよいこころのはたらきにつながる。

(2)

『愛』と『安心』は深く深く関係していることがわかります。つまり、心からの安心を経験していないと、『愛』の本当の意味を知ることができないのです。

幼い子どもを抱っこする母親の人形
赤ちゃんは安全基地となる人を求める

愛情豊かに安心を与えてくれるひと。
それは赤ちゃんにとって『安全基地』の役割を担っています。

いつでも守ってくれて、安心させてくれるひと。求めたら必ず助けてくれるひと。『くっつく』ことで身も心も癒してくれるひと。
心の底から安心できるのが『安全基地』ですね。

  • 愛着=アタッチメント。くっつく、という意味。
  • 動物はくっつくことで安全を求める。人間は安全や安心だけでなく、通じ合う関係を求める
  • 一番そばにいて育てているひと(一般的に母親が多い)は安全基地
  • 愛着は社会の中で安心して生きることに大きく関係している

愛着は〈安心〉しているとよく育つ

愛着や安心に支えられている人は、いろんな意味で強いです。
失敗してもめげませんし、前向きです。
なぜなら自分に自信がありますから。

わたし

自分は守られているし
大丈夫!って思えるね

わたし(8才)

あなたのお子さんも、強く前向きな人に育ててあげましょう。

その方法は、お子さんをいつも〈安心〉させてあげればいいのです。

よく育児書に「赤ちゃんをたくさん抱っこしてあげましょう」と書いてあるのは、不安や不快な気持ちを取り除いてあげるため。
くっついて安心させてあげられるからです。

『愛着/アタッチメント』をしっかり作りたいから、そう書いてあるんですね。

  • 社会で自信を持って強く生きられる人は『幼少期に安心していた人』
  • いろんな育児書で抱っこをすすめているのは、くっつくと赤ちゃんが安心するから

どうか小さい人たち……特に生後半年から3歳くらいまでの間は甘えを受け入れてあげてください。

『拒否された』『見捨てられる』と、感じさせないで欲しいのです。

小さい人たちが求める「抱っこして欲しい」「そばにいて欲しい」「愛して欲しい」という甘えが充分満たされると、強く自信に満ちた人になります。
つまり自立できる人です。

だからこそ、子どもの求めにいつでも応えるためには育てる人が楽でいなければいけないのです。

育てる人が無理をしてはなりません。

もしも「無理している」と感じたら、周りの人に助けを求めてください。
それは子どものためなのですから。

子どもという社会の宝物を育てている人、ありがとうございます。
同じように、感謝の気持ちを持つ人が周りに必ずいますから、勇気を出して甘えてください。

幼児期にかける手間が大きければ大きいほど、あとが楽なのは言うまでもありません。
どうか恐れず我慢せず「助けて」「手伝って」と言いましょう!

参考文献

(1)杉山登志郎. 子育てで一番大切なこと: 愛着形成と発達障害,講談社現代新書, 2018, p. 45-46

(2)滝川一廣. 子どものための精神医学, 医学書院, 2017, p. 116

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です