わたしと『愛着』の出会い

ふわふわの羽毛に包まれカゴの中で眠る赤ちゃん

我が子は産後すぐ3ヶ月入院しました。そのおかげで知った『愛着』という言葉とその意味。

子育てのとらえ方がガラッと変わりました。これに気がついてなかったら。そう思うと今でも怖いです。

小さく生まれたうちの息子は、出産直後から3ヶ月間入院しました。面会の待合室においてあったパンフレットにドキッとする一言が書かれていました。

『産後長期入院すると虐待のリスクが高まる』と。


NICU に入院した子どもたちは, 特に虐待のハイリスク児である

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わたし

ゾッとしました。
子育ての自信なかったしね。

わたし(8才)

妊娠中『愛着が大事』なんて聞いたことありませんでした。それより自分の体重管理や、産後のお世話グッズ準備で頭はいっぱい。

パンフレットを読んだ瞬間、固まりました。(やっぱり?・・・・ありえるかも)と。

あの日から『虐待しかねない自分』との新しい付き合い方が始まったんだな、と思います。

愛着は育てる人と子どものつながり

愛着はざっくりいうと『生きていく中での考え方や行動に関わるもの』です。

最初は『敵から守ってもらうために母親を求める』能力だったものが、成長に沿ってアップデートしていく。

ママを求めるたびに「ヨシヨシ、どうしたの?」と応えてもらった赤ちゃんは『望めば応えてもらえる安心路線』で成長します。

求めても応えてもらえなかった/「うるさい」と叱られた/応えてくれたり応えてもらえなかったりした赤ちゃんは・・・

     ↓↓↓

『望んでも応えてもらえない・望むと怖いことが起きる不安定路線』に成長の方向を進むことになります。

困難な場面でも「頼めばきっと助けてくれる」とポジティブに考えられる人は『自分の求めは受け入れられる』という経験をたっぷり積んだ人です。きっと周りの人ともうまく関われるでしょう。

一方「どうせ無理」とか「どう言えばいいのかわからない、人と関われない」と諦めてしまう人もいます。きっと生きづらいと思います。

両者の感じ方・考え方・行動の違いは『赤ちゃん時代にできた愛着の違い』にあります。『求めに応えてもらったかどうか』で決まる愛着。だから愛着は大事なのです。

考え方に偏りがある自分

『安定型(B型)』と呼ばれる愛着の型を持つ人は自分に根拠のない自信があります。自分の生きている世界を信じている、というのでしょうか。この世界は自分に優しい、と『受け入れられている感覚』を持っているのです。

一方わたしは『Give しないとReturnがない』と思っているフシがあります。無条件に受け入れられる経験をしていないまま、育ってしまったのです。

すると常に「うまくGiveできなかったらどうしよう」という不安があります。だから何に対してもものすごく準備して頑張る。うまくいっても、達成感よりホッとする気持ちの方が強い。無駄な頑張りをして無駄な努力に終わることだってしょっちゅうです。

なんだか、アクセルとブレーキを常にベタ踏みしてる人生っぽくもありましたが、結婚して25年以上経ち、家族のおかげで安定型の愛着に少し寄ってきたような現在です。

赤ちゃんの求めに応えてあげて

赤ちゃんは自分の要求を自分では解決できません。

「おなかすいた」「オムツが濡れてる」「ねむたいけどネムレナイ」とか。「なんだかイヤだよー!」も「気分良くさせてー」も泣いて求めるしかありません。

泣く以外の方法もあります。じーっと見る。笑う。声を出して注意を引く。これも『求め』です。『お誘い』っぽい、愛らしい『求め』ですね。

その求めを『いつも叶えてもらった・応えてもらった』ら。『ひとも自分も』信頼できる人になるのです。先が見えなくても頑張れる人になれる。

赤ちゃんは『見る』『聞く』『与えられたもの』全てから影響を受けます。言葉が話せないからといって「何も気付いていない」と思ったら大間違いです。私たち大人のすること、してくれなかったことを全身で受け止めている存在なんです。

赤ちゃんがこっちを見たら微笑んであげて。「見てるよー」っていうサインになります。

「アブー、ウキャ」と声を出したら「お話上手ね~」と返事してあげて。

どうかどうか「自分は安心していていいんだ、大丈夫だ」と感じさせてあげてください。それが未来の子どもとあなたと、家族全員を助けることにもなります。

赤ちゃんの一番近くにいる人、どうかお願いします。

参考文献

  • (1)安藤晴美. NICU における低出生体重児の親子関係の形成に関する看護の役割と課題, 埼玉医科大学看護学科紀要, 1(1), p. 19-25, 2008.
  • 中野明德. ジョン・ボウルビィの愛着理論: その生成過程と現代的意義, 別府大学院紀要(19), 49-67, 2017-03.

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