子育てお悩み相談 『言葉が遅い・お友達と遊ばないetc』/発達に悩んだときにできること

緑の若葉に差し込む木漏れ日

「言葉が遅い」「お座りしない」「歩かない」「目が合わない」「笑わない」など・・・心配していることがありますか?

さぞお悩みでしょう。
わたしも息子がなかなかおすわりできなかった時、とっても不安でした。

そんなときできることの第一番は『専門家に相談すること』です。
相談の踏ん切りがつかないかたへ、励ましの内容で進めます。

自分だけで背負い込まないほうが楽

わたしの息子が(独特の形ながら)ひとりで歩けるようになったのは小学校入学の頃です。
それでも100メートルは歩けませんでした。

最初に「あれ?」と思ったのは7ヶ月になってもお座りができなかったから。
800g未満で生まれたこともあり、「やっぱり・・・?」と不安の渦に巻き込まれて行った当時を思い出します。

小さく生まれたあと、出産した総合病院には定期検診で通っていました。そこでおそるおそる相談しました。
「個人差もありますし。しばらく様子を見ましょう」と言われた時のちょっとした安心。

でも1歳でも座らず。つかまり立ちはおろか、ハイハイもしませんでした。それからもしばらく『様子見』して「療育の専門施設を紹介します」と提案された時のショック。
世の中が真っ暗になりました。

専門家にも悩みを半分背負ってもらう

ショックは受けましたが、今になって思うのは「思い切って早めに受診してよかった」ということです。
なぜなら「ああだったらどうしよう」「もしこうだったらどうしよう」という、『最悪パターンの想像』という無限の苦しみから解放されたから。

相談とは悩みの重さを半分預かってもらうことでもあります。
それに色々説明も聞けました。

「今できることは何か」
「その根拠は何か?」
「変化の目安は?」

大きいことをいっぺんに悩んだり取り組むのは、混乱するし辛いものです。
でも『専門家の力』を借りると「今取り組めるのはこれとこれ。以上です」と問題やステップがクリアになります。

わたし

千里の道も一歩から
スモールステップ大事

わたし(8才)

専門家は身近にいます

相談する先は色々あります。

市区町村の子育て相談受付窓口

『福祉課』だったり『子ども相談』など、窓口の名前は色々。まず代表電話に掛けて「子どもの発達や言葉の遅れについて相談したい」と言えば、その部署に回してもらえます

保健師さん

検診の時に会いますね。「ちょっと気になるんですが」と声をかけてみましょう

かかりつけの小児科

小さい頃からの様子を知っている『かかりつけ医』も頼りになります。「どう思います?」と聞いてみるのも一手

保育園、幼稚園の先生

たくさんの子どもたちを見ているので『経験』からのアドバイスが期待できます

専門家によって見立てが違うことも多いので、複数箇所に相談することも意味があります。
『話しやすい』『相談しやすい』といった、相性によって親が安心して家庭での生活を送れることも期待できます。

発達のめやす

大まかなめやすもあります。(1)

↑言語発達のめやす①
↑言語発達のめやす②

↑社会性の発達のめやす①
↑社会性のめやす②

あくまでも『めやす』。『◯ヶ月ごろ、◯歳ごろの参考』ということです。

専門家と話すときのコツ

現状を診て、判断するのは専門家に任せる。でも、その判断のもとで『どうするか?』の決定権は親と子にあります。
子育ての一環ですから、ひとに丸投げじゃなく「うちのこと」として主体的に関わった方がうまくいきます。

例えば情報を伝えること。親は子どもについてたくさんのことを知っています。家や園での様子。好きなこと。嫌がること。母子手帳や小さい頃からの子育て日記みたいなものがあれば、それも参考としていいデータになりえます。

それから忘れがちだけど、筆記用具。
説明されたことをメモしましょう。家族で情報やアドバイスを正しく共有することができます。
家庭でできる取り組みがあった場合、受診したひとだけでなく家族も同じように行うことができます。

専門用語を使わないで説明してくれることも多いですが、もしわからないことがあったら「なぜですか?」「どんな意味があるんですか?」など遠慮なく聞きましょう。
メモして「これで間違いない?」と確認すれば安心です。

専門家と話すときのポイント

  • 相談しても丸投げはしない

  • 受診の時は母子手帳や生育歴のわかるものを持参

  • 話を聞いたらメモする

  • わからないことは質問する

     

優しい慰めと専門家の診断は別のもの

中でも言葉が遅い、というのはよくあるお悩みです。家族や親戚、友達に相談しても共感してくれる人がかなりいますし。

「うちも遅かったよ」
「3歳すぎてから話し始める子もいるし」
「個人差あるから」
そんな友人知人の慰めや優しいアドバイスは、心をちょっと楽にしてくれます。

わたし

ありがたい
ひとりはつらいもんね

わたし(8才)

でも、そこで立ち止まることが『結果オーライ』につながるとは限りません。
「もっと早く相談すればよかった」と後で思うより「あの時できるだけのことをしたから、今がある」そう思えた方がいい。

専門家に相談することで「診断されて確定するのが怖い」という人もいるかもしれません。その気持ちはすごくわかります。
ただ「やっと足踏みから抜け出せる」とホッとするのも事実です。

『困りごとがあったら専門家に相談』
ちょっと頭の隅に入れておくといいですよ。

参考文献

(1)厚生労働省(2005).児童自立支援計画研究会: 子ども家庭総合評価票. 別紙4. 記入のめやすと一覧表. (全種類共通版), p. 7-8.
https://www.mhlw.go.jp/content/000348513.pdf (2019, April 17)より閲覧

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