『生きる力』という言葉を見たり聞いたりしますね。
社会性や自己肯定感・自尊心などひっくるめて、大きく表現した言い方です。
具体的にどんな人のことを『生きる力がある』というのでしょうか?
具体的な行動や思考を見てみましょう。
生きる力=社会でうまくやれる力
人間は仲間の中で生きていく『集団生活の生き物』です。
仲間を求めて、共同で生きていきます。
『社会の中で協調しながら自分らしく行動できる力』とも言えます。
理性的に考える。カッとして取り返しのつかないようなことをしない。
自分もひとも大切に助け合えれば、どこへ行っても仲間がたくさんできるでしょう。
人間もいろいろ
ご自分の過去の出会いを思い出してみてください。
幼児の頃から小中高大。アルバイト先や就職後、結婚した相手やママ友パパ友、地域の知り合いまで。
『同じ事に対する考え方や行動』もまちまちだったはずです。
その違いは、生まれ持った『気質』や『社会性』などの特性がからみあって表現されます。
例:頼まれごとへの反応
『頼まれ事』をしたときの反応も色々あるでしょう。
「明日の準備やりましょう?」
(用事があるけど断れない…)
「やだねー!」
「明日でいいじゃ〜ん」
いつでも自分に正直なのがいい、とも言い切れないのが社会ですね。
生きづらい人がいる
『生きていく』とは『人と関わり合うこと』でもあります。
わたし
わたし(8才)
『人を攻撃する』『その場しのぎのウソを言う』『すぐあきらめる』『謝れない』人は受け入れられにくいでしょう。
『相手に合わせてしまう』『助けてと言えない』『くよくよ悩む』人も、かなり生きづらそうです。
生きていきやすい人もいる
もちろん『自信がある』『ストレスに強い』『親切』『正直』『決断できる』『頼り上手』な人もいます。
その人の『物の考え方や行動』が人に受け入れられやすいと、それが『生きる力』にもなるのです。
生きていきやすい人の思考例
自分を大切にしながら、人とも上手くやっていける人の考え方はこうです↓
「人の反応?気にならないよ」
「自分の気持ちをちゃんと伝えた方が、お互い誤解がなくていい」
「意見が違うのは当たり前。冷静に話し合ういい機会になる」とも考えます。
「困った時は誰かに相談します」
『周りの人はきっと助けてくれる。お互いさま』と自然にギブアンドテイク。
「家族は尊重し合うもの」
家族とはいえ、それぞれは別人格の個人。誰かの意見をゴリ押ししたり、命令や強制をしません。
信頼関係を築ける→生きていく力に
自分も相手も尊重できる。
間違ったらちゃんと認めて訂正できる。
感謝する気持ちがある。
そういう人なら人に信頼されますし、助けてもらうこともあるでしょう。
『人と信頼関係をベースに関われる人』は、生きていく力も持っているということです。
自他への信頼は成功への道
自分への信頼があれば努力できます。
そもそも失敗への考え方がポジティブです。
『失敗の原因やプロセス』は反省しますが『だから自分はダメなんだ』と絶望はしない。
「どうせ無理」じゃなくて「やり方を変えてみよう」と工夫ができます。
わたし
わたし(8才)
期待が裏切られ続けると自信を失う
他人への信頼は『裏切られる悲しい経験』を重ねることで失っていきます。
赤ちゃんの頃から「どうせ無理」「自分なんて」「独りの方がいい」と思っていた人はいません。
「どうせ誰にも助けてもらえるわけがない」は、『助けてくれない他人』『助けてもらえない自分』両方に対する、悲しい考え方です。
信頼は育てられる
生まれてすぐから自分の要求(泣くこと・甘え)を叶えてもらった人は、自分と他人を信じることができます。
理性で信じるのではなく、無意識の信頼が重要なのです。
そのためにも、3歳くらいまではできるだけ要求に応えてあげて欲しいと思います。
抱っこしてとか、絵本を読んでといった幼い要求は『愛して欲しい』という意味でもあります。
おわりに
私たちは孤独の中で生きていくことはできません。
絶対に、人との関係が必要な生き物なのです。
一生を支える『生きる力』の発達は、新生児から始まります。
どうか充分愛してあげてください。
自分と他人どちらも信頼できるようになりますから。
赤ちゃんの一番近くにいる方々お体を大切にしつつ、心からのお願いです。